約 431,409 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1205.html
55 名前:【SS】人形供養祭 1/3[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 18 23 32.60 ID meH+PXJp0 [4/7] 桐乃「ねえ、あんた最近勝手にあたしの部屋に入ったりしてない?」 京介「え? し、してねえぞ?」 桐乃「ほんと?」ジー 京介「たまーになら……」 桐乃「やっぱり入ってるんじゃん!」 京介「ほんとに偶にだ! おまえに用があってノックしても返事がないときに本当にいないか覗いたり、 いつの間にかクローゼットに置かれてたエロゲを戻したりな! おまえが勝手に俺の部屋に入る回数の半分にも満たねえよ」 桐乃「半分……やっぱり頻繁に入ってきてるんじゃん」ボソ 京介「ん?今何か言ったか?」 桐乃「なにも? それでさ、あんたがあたしの部屋に入ってきた時、部屋のもの勝手に動かしたりしてないよね?」 京介「俺がなんか盗ったりしてないか疑ってるのか? 俺はおまえの部屋を覗くことはあっても、踏み入ることはほとんどないぜ?」 桐乃「そうじゃないんだけど…… このタコのぬいぐるみ見覚えあるよね?」ヒョイ 京介「おまえの部屋にあるヤツだろ?」 桐乃「うん。 前はベッドに置いておいたんだけど、この間ふもふもメルルを買ってベッドに置いてるから、代わりに出窓の方に移したの」 京介「それがどうかしたのか?」 桐乃「出窓に移したんだけどさ、学校から帰ってくるとベッドの上に戻ってることがあるの。 メルルを押しのける感じで。あんた何もしてない?」 京介「俺は触ってないが……お袋じゃないか?」 桐乃「お母さんには確認したけど、ベッドメイクした後はもとの位置に戻してるって」 京介「そうか…… まさか、勝手に動いてるとか……」 桐乃「うっ。やっぱりそうなのかなぁ…… 大事にしたものには命が宿るって言うし……」 京介「あのぬいぐるみ、ずっと前からあるもんな。 お気に入りなのか?」 桐乃「うん」 桐乃(……あんたに貰ったモノだしね) 京介「……怖いなら神社に行くか? 今日は確か人形供養祭だから、供養してくれると思うぞ」 桐乃「そうだね……供養してもらうかどうかはともかくとして、行ってみよっか。 ……あんたが言い出したんだから、あんたもついてきなさいよね」 京介「ああ。元からついて行くつもりだよ。 ……そういえば俺のパンツも時々無くなるんだが」 桐乃「あ、あんたのパンツにも命が宿ってるんじゃない?」ドキドキ あやせ「桐乃、お兄さん!」 加奈子「桐乃に京介じゃん。ちーっす」 桐乃「あやせ、こんなところで何してるの?」 あやせ「人形のお炊き上げに来たんだ。 ほら、これ」スッ 桐乃「この人形、あやせにそっくりだね」 あやせ「うん。毎年お母さんが作ってくれてるんだ」 桐乃「よくできてるんだから、記念に残してとけばいいのに」 あやせ「昔はそうしてたんだけど、ここ何年かの人形はこの時期になるとおかしいの」 桐乃「おかしい?」 あやせ「うん。気がついたらベッドの下に移動してたり、手錠の近くに移動してたり…… 怖くなったから供養してもらってるの」 京介「へ、へぇー」 あやせ「人形の目が濁ってきたらアブないかな?」 京桐「「…………」」 56 名前:【SS】人形供養祭 2/3[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 18 23 54.65 ID meH+PXJp0 [5/7] 桐乃「加奈子は?」 加奈子「加奈子はコレ」ガサ 京介「メルルのフィギュアとかぬいぐるみか」 桐乃(うわ!レアフィギュアばっかじゃん! あのでかふもメルルとか、チョー欲しかったんだよね) 加奈子「加奈子ぉ、ファンからしょっちゅうこういうの送られてきて困ってるんだよね。 そのまま捨てたら呪われそうだしぃ、こうやって供養してやろうって考えたワケ」 桐乃(捨てるなんて勿体なすぎるんだけど! ねぇ、なんとかならない?)チラ 京介(……仕方ねえな)フゥ 京介「なあ加奈子、その人形くれないか?」 加奈子「京介がロリコンなのは知ってたけどヨ、さすがに人形に欲情するのはマズいんじゃね? それとも、京介ってオタクなん?」 京介「そうじゃねえよ。 俺はおまえのファン第一号だろ? だからおまえのグッズを手元においておきたいんだよ」キラッ 加奈子「……これはメルルのグッズだし」 京介「でも、見た目はおまえにそっくりだろ? おまえとずっと一緒にいることはできないから、せめておまえによく似た人形をって思ってな」キラキラッ 加奈子「~~~!!」 桐あ「「…………」」イライラ 加奈子「そういうことならプレゼントしてやんヨ。 加奈子だと思って、ちゃんと大事にしろよな」ズイ 京介「おうよ!」パシ 加奈子「……なあ、京介」 京介「なんだ?」 加奈子「愛してるよん♪」 京介「へいへい」ナデナデ 加奈子「えへへー」 桐あ「「」」プチ あやせ「ねえ加奈子。 あっちで埋葬式のお祓いやってるんだって。 一緒に見に行かない?」 加奈子「加奈子、もう用事ねえんだけど」 あやせ「わたしの人形を供養したら、一緒にスィーツでも食べに行こうか」 加奈子「あやせにしては気が効くじゃん。 もちろんあやせの奢りだかんな」 あやせ「はいはい」スタスタ 桐乃「……行っちゃったね」 京介「ああ。加奈子の何が気に入らなかったのかは知らんが、ちゃんと成仏してくれよ」 桐乃「たぶん、あんたのせいなんだけど」 京介「なんでだ? 今さら桐乃にメルルのフィギュアが渡るのを嫌がるとは思えねえんだが」 桐乃「別にいいよ、気にしなくて。 それより、あたしたちも行こ」 京介「そうだな。 って、アレ?」 桐乃「どうかしたの?」 京介「いや、タコのぬいぐるみなんだが……どこかに行っちまった」 桐乃「ハァ!? 家を出る時には持ってたよね?どこかで落としたの?」 京介「いや、あやせ達と会う前、神社の手前で確認した時にはキチンとあったんだが…… 一体どこに行っちまったんだ?」 桐乃「もう、あたしも手伝うから、あたりを探してみよ」 京介「そうだな」 57 名前:【SS】人形供養祭 3/3[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 18 24 18.10 ID meH+PXJp0 [6/7] 桐乃「結局見つからなかったね」 京介「そうだな。 ……すまねえな。おまえが大事にしてたぬいぐるみ無くしちまって」 桐乃「気にしなくていいって。 あんたのおかげでメルルのフィギュアとかぬいぐるみが手に入ったしね」 京介「そう言ってもらえるとちょっとは楽になるよ」 ガチャ 桐乃「え?」 京介「どうした、桐乃?」 桐乃「あれ……」 京介「うぉぉぉ! ベッドの上にタコのぬいぐるみが戻ってやがる! まさか、このタコ一人で家に帰ってきたのか?」 桐乃「やっぱり、勝手に動いてたってこと?」 京介「実際に見たわけじゃねえから、なんとも言えねえ。 ……なあ、桐乃。 このタコのぬいぐるみは毎回あそこに戻ってたのか?」 桐乃「うん。あのハートのぬいぐるみの隣」 京介「そうか…… もしかしたらこのタコ、あのハートと一緒にいたいんじゃないか?」 桐乃「え?」 京介「ハートのぬいぐるみもずっと前から持ってただろ?」 桐乃「うん。いつも隣に置いてた」 京介「ずっと一緒にいたから、離れたくねえんだよ」 桐乃「……そうかもね。 兄妹みたいにずっと一緒にいたんだもん。 いきなり離れ離れになったら寂しいか。 ごめんね」ナデナデ タコ「…………」 桐乃「これからは妹ちゃんとずっと一緒にいさせてあげるからね」ダキッ 京介「おいおい、何時からこいつらは兄妹になったんだ?」 桐乃「いいでしょ? この子は妹思いで、離れても一人で家に帰ってきちゃうくらいシスコンなの! ね、キョウスケ!」ギュッ -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/722.html
321 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/05/22(日) 02 39 58.06 ID 0wDJ6U7QP [1/4] 「眠れねえ……」 午前2時。 草木も眠る丑三つ時とも言われる深夜に、俺はベッドに横になったままぼやいた。 今日も日課になった受験勉強を終え、さあ寝ようと思ってベッドに横になったはいいが、何故かまったく寝付けなかった。 ――ほんとは原因なんてわかってんだけどな。 部屋の電気を消したまま、俺はベッドから降りた。 キィ、と戸を開いて部屋を出る向かう先は……桐乃の部屋だ。 部屋の前に立って、聞き耳をたてながら様子を伺う。 戸から明かりも漏れていないし、中からは音も聞こえてこない。桐乃はもう眠ってるようだった。 桐乃が起きていたなら引き返すことも考えていたが、寝ているなら問題ない。 カチャリ、と極力音を立てないように戸を開けて中を覗きこむ。思ったとおり、桐乃はしっかりと寝ていた。 スルリと体を滑り込ませるように部屋へと侵入を果たし、戸を閉めた。 そろりそろりと物音を立てないように桐乃に近付く。起こしてしまったら元も子もないからだ。 なんとか桐乃を起こすことなくベッドのそばまで来ることに成功した。 桐乃はあどけない顔をしながら、スースーと気持ちよさそうに眠っている。 そんな桐乃の顔を見て、俺はどこか満たされるような感覚を覚えた。 はたから見れば、俺がいましている行為は、妹の部屋に無断で侵入する変態兄貴そのものだろう。 しかし待ってほしい。俺としても、こういうことをするだけの理由があるのだ。 何故こんなことをしたかというとだな……笑うなよ? 絶対に笑うんじゃねえぞ? 笑ったら俺泣くからな? ……ここ二日ほど桐乃とまともに話をしてないからだ。 最近の俺はおかしい。 気がつけば、もっと桐乃と話をしたい、もっと桐乃の顔を見たい、もっと桐乃と仲良くなりたい。 そんなことばかりを考えてる自分がいる。スキンシップをはかりたいと思ってる自分がいる。 けどそんなことを俺がしようとすれば邪険にされるのはわかりきってるわけで…… そうやって躊躇して自分が望むスキンシップがとれないでいると……俺は我慢できなくなってしまうのだ。 何が我慢できなくなるかは、うまくいえないが、とにかく我慢できなくなるのだ。 そうやって我慢ができなくなると、俺は夜な夜な桐乃の顔を見にこの部屋まできてしまう。俺は桐乃に飢えていた。 ついでに言っておくが、こうやって部屋に忍び込むのは初めてじゃない。既に何度も忍び込んだことがある。 最初はある程度の期間我慢できていたんだが、ここのところその期間が短くなってきてるのに、俺はわりとマジで悩んでいる。 結構深刻に。 「こうやって黙ってれば可愛いんだけどな。いや、普段の桐乃も可愛いんだけどな」 桐乃の寝顔を眺めながら、そんなことをつぶやく。 そうやってしばらく寝顔を見ているうちに、普段は出てこない新しい欲が顔を出す。 ――ちょっとぐらい触っても……いいよな? 決して胸を触りたいとかそういうのではない。髪とか、ほっぺとか、そういう部分のことだ。 別にいいよな。いやらしいことするわけじゃないし、減るもんじゃないし。俺桐乃に飢えてるし。 起きるなよ~起きるなよ~と念じながらおっかなびっくりに桐乃の頭へと手を近付けていく。 俺の祈りが通じたのか、桐乃の目を覚ますことなく俺の手は桐乃へと到達する。 そして、ゆっくりゆっくりと桐乃の頭を撫でた。桐乃を起こさないように、精一杯の慈愛をこめて。 しっかりと手入れが行き届いている髪、手の平から伝わってくるぬくもり。 それらを感じながら、俺はしばらくの間桐乃の頭を撫で続けていた。 そうして5分ほどたったころだろうか。俺は満足して、その場で立ち上がった。 「おやすみ、桐乃」 一言、そういい残して部屋を出るためにきびすを返す。そうして部屋を出ようとする俺の 「……ねえ」 背後から声が響いた。 この部屋で声を出すことが出来るのは二人だけだ。 俺はさっき桐乃に「おやすみ」と言ってから一言も声を出していない。 そうなれば、必然と声を出した人物は特定される。 脳裏にあってほしくない事実を思い浮かべながら俺は振り返った。 そこには、ベッドに横になりながらも、しっかりとその両目で俺を捕らえる桐乃がいた。 「お、起こしち、まったか?」 「……ううん」 ムクリと桐乃が体を起こす。 「……起きてた」 「い、いつから?」 「あんたが、部屋に入ってきた時から」 俺が部屋に来たときから? じゃあさっきまでのことは全部――!? ちょっと待て、それはおかしいだろう。桐乃がおきていたなら、何で何も言わなかったんだ? こいつならその場で俺を追い出したって何もおかしくないのに。 それなのに、俺にさせるがままにしてたってのか? 何のために? 疑問ばかりが頭に浮かんでくる俺をよそに、桐乃続けて言った。 「その前に言っとくけど……あたし、知ってるから」 「な、何をだ?」 「あんたが時々、あたしの部屋に勝手に入ってたこと」 ぐらり、と視界がゆがんだ気がした。 なん……だと……!? じゃあ、俺が忍び込んでたのを、こいつはずっと知ってたってのか? 「最初はさ、勿論追い出してやろうと思った。何で忍び込んできたのかワケわかんなかったし。 でも、あんたは何もしないで出て行くから、まあいいかって思ったの。眠かったし。メンドーだったし」 そりゃそうだろう。まさか桐乃分に飢えてただ顔が見たいがために忍び込んだなどとは思うまい。 「けど、あんたはそれ一回きりじゃなかった。それから何度もあたしの部屋に来ては何もせずに帰っていく。 部屋に忍び込まれるのは……ちょっとイヤだったけど、あんたは何もしないし、 部屋のものも触ってなかったからこのままほっといてもいいやって思ってたの。でも……」 今日、俺が我慢できなくなって桐乃に触れちまったから、ほっとけなくなった、か。 こりゃ完全に自業自得だな。何にも言い訳できねえわ。むしろ今までほっといてくれたお礼を言いたいぐらいだ。 「ねぇ……どういうつもり?」 さて、これはどう説明したもんかな。まさか素直に「桐乃に構ってもらえなくて寂しかったから寝顔を見に来てました」とはいえないわな。 そんなことを言えば一生モノの弱みになるぞ。かといってなんとなく、なんていいワケも通じないだろう。ぐぬぬぬ…… 「……いいよ」 「は?」 「だから、言いにくいなら別に無理に言わなくていいって言ったの」 桐乃が妥協した!? これはいったいどういうことだ? こいつが妥協するなんて。一体どういう風の吹き回しだろうか。 「でも、勝手に部屋に入ったことは許さないから」 「は? でもさっき……」 「あんたが部屋に入った理由と、勝手に入った事実は別物でしょ。勝手に人の部屋に入ったんだから、その罰を受けるのは当たり前でしょ?」 でもお前、以前俺の部屋に勝手に入ったよね? お前罰受けたっけ? 受けてないよな。いわねえけど。言っても無駄だろうし。 「だから、その罰としてあんたには『簡単なお仕事』をしてもらうから」 「『簡単なお仕事』?」 「そ、そう」 「それは別にいいんだけどよ……明日以降にならねえの?もう結構な時間なんだけど」 時計を見ればもうすぐ3時になりそうだった。こんな時間じゃ今から何かやってたんじゃほとんど寝れなくなっちまうぞ。 「だ、だめ! これは今からじゃないとできないから」 「そうなのか?」 「そうなの!」 うーむ、桐乃がそういうならしかたないか。こんな時間からやることだし、そんなに時間がかかることでもないだろう。 さっさと終わらせて部屋に帰るか。 しかし桐乃。お前さっきからなんとなく顔が赤い気がするんだけど大丈夫か? 「わかった。じゃあ、俺に出来ることなら何でもやるからさっさとその『簡単なお仕事』とやらを教えてくれ」 「何でもやる、ね。嘘じゃない?」 「おう。男に二言はねえ」 しかしなんなんだろうな『簡単なお仕事』ってのは。流石にエロゲだったらエロゲって言うだろうし、想像がつかん。 「スー…ハー…よし。じゃあ、言うからね?」 「ドンと来い」 「うん。じゃあ、あ、あんたには『あたしをギュッとして寝るだけの簡単なお仕事』をしてもらうから」 「ふむふむ、『桐乃をギュッとして寝るだけの簡単なお仕事』ね。確かにそれは簡単だ、ってえええぇぇえ!?」 ちょ、ちょっと待て! それってつまり俺と桐乃が一緒に寝るって言う――!? 「な、何よ。出来ないっての?さっきは何でもやるっていったじゃん」 「で、でもそれは――!?」 「でも、何? それともあんた、妹に欲情して襲うって言うの? シスコンだから?」 「そんなことしねえよ!」 「じゃ、じゃあ何にも問題ないでしょ!」 「~~~~っ、ああくそ! 後でどうなってもしらねえぞ!」 「ひゃあ!?」 半ばやけっぱちになりながら、俺は桐乃を抱きしめた。そのままベッドへと倒れこむ。 こんなことをすれば暴れると思っていた桐乃は意外にも大人しく、俺に抱かれるままになっている。 腕の中に感じるぬくもりに、俺は自分でも驚くほど安心感を覚えていた。 さっきまで焦っていたのが嘘のように落ち着いている。 暗い部屋の中、感じるのは抱きしめる桐乃の体温と息遣い。そしてお互いのトクントクンという鼓動。 「……これでいいのか?」 「……うん」 いつの間にか背中に回されていた桐乃の手が、キュッと俺の服を掴むのがわかった。もう離さないとでも言うように。 そうやってしばらくしているうちに、スースーと寝息が聞こえてくる。 少しだけ顔を離して、桐乃の顔を覗き込んでみると、どこか安心したような、安らかな顔をしている。 そんな桐乃の寝顔をみたせいか、俺のほうもだんだんと眠気が襲ってきる。 俺はしっかりと桐乃抱きしめて、そのぬくもりを感じながら眠気に身を任せていく。 「おやすみ、桐乃」 そうして、俺は眠りに落ちた。 翌朝。 俺が起きると桐乃は「昨日のこと、お母さん達には内緒だからね」と部屋から俺を追い出した。 あんなことがあったなどと親父たちにばれれば、下手をすれば俺の命が危ない。 それは大げさだとしても、親父の鉄拳の10や20は覚悟しなければならんだろう。それは俺もごめんこうむる。 よって、昨晩の出来事は、俺と桐乃の二人だけの秘密となった。 それからというもの、俺は桐乃の部屋へと侵入することはなくなった。 特別、普段の生活でスキンシップが増えたわけじゃない。その辺りは相変わらずだ。 じゃあ何故そうなったかといえば…… 「ねえ、京介」 「ん? なんだよ?」 「……今日も『簡単なお仕事』、あるから」 「……了解」 まあ、そういうことだ。 本人から招かれれば侵入する必要もないってこった。 もちろん、これは親父たちには内緒だ。 と、いうわけで コンコン いつ解雇になるかわからないこの『仕事』だが 「……いいよ、入って」 それまでは俺なりにしっかり勤めさせていただこうと思ってる 「今日も『お仕事』、よろしくね」 でも…… 「おやすみ、京介」 出来れば一生続けたいなんて思っちまった俺は……贅沢なんだろうかね? END -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1283.html
861 名前:【SS】シャーペン[sage] 投稿日:2011/11/20(日) 12 32 25.97 ID hjwk7mnk0 [4/5] 京介「えっと……ここがこうなるから……」カキカキ 桐乃「あれ?あんたのそのシャーペンって……」 京介「これか? お気に入りでな。プレゼントされてからずっと使ってるんだ」 桐乃「ふ~ん、そう。 プレゼントされたのなんだ。 道理であんたの持ち物にしては趣味がいいと思った」 京介「うるせぇ。 ずっと前に『プレゼント』のメモ書きと一緒に俺の机に置かれててな。 一体誰がくれたんだろうな」 桐乃「…………」 ・・・・・・ 桐乃「~♪~♪~♪」 佳乃「あら桐乃、ご機嫌ね」 桐乃「今日初給料貰ったんだ~」 佳乃「あら、それは良かったわね。 初給料でなにを買うのかしら?」 桐乃「えへへ~ 秘密~」 ・・・・・・ 桐乃「……まあ、そんだけ大切に使ってくれてるんなら、プレゼントした人も喜んでるんじゃないの?」 京介「そうか。 ……そうだといいな」 桐乃「……」 京介「……なあ、桐乃」 桐乃「なに?」 京介「ありがとうな」 桐乃「! ……どういたしまして!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/739.html
270 名前:【SS】妹婚[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 20 50 33.92 ID Z8l+hzoE0 とある土曜日の昼のこと。 リビングで雑誌を読んでると桐乃がリビングに入ってきた。 くそっ、今日も目に毒な格好をしてやがる・・・・。 今日の桐乃はホットパンツを履いていて、形のいい足を強調させている。 ・・・・・俺以外の男にそんな格好見せるなよ? 俺は気づかれないように雑誌越しに桐乃の太ももを見つめる。 とりあえず挨拶くらいはしないとな 「よう」 「うん、雑誌読もうと思って」 何でもない挨拶を交わすと桐乃はいつものソファーに座って足を組んだ。 うおおおおおお 足を組む瞬間見逃しちまったあああああ はぁ、早く足組み直さねーかな 気になってしょうがないので、俺は桐乃の足に視線を集中させることにした。 勿論、雑誌でカモフラージュして桐乃には気づかれないように それにしても相変わらず綺麗な足してるよなぁ、こいつ モデルだから細くて長いのは当たり前なんだろうが、桐乃の足は程よいむっちり感で、見ていると触りたくなってくる。 ・・・・・なんだか俺、変態みたいだな 「ねえ」 俺の視線に気づいたのか、桐乃が話しかけてくる。 ヤバイ、どうやって誤魔化そう ①話を変える ②言い訳をする ③逆に足を褒める とりあえず①は却下だな。話を変えて逃げようとすると余計に怒りそうだ。 そうなると②か③だが・・・・ 「ねえ、聞いてる?」 そこまで考えていると、桐乃が再び話かけてきた。 「お、おう。どうした?」 やっぱり褒める方が無難だよなー、とか考えてると 「あのさ、もしもの話なんだけど・・・・・あたしが義妹だったらどうしてた?」 予想外の質問が来た。 結論から言うと、俺たちは実の兄妹だ。 一週間前にも確かめたから間違いない。 今になって聞いてくるのは・・・・・ 今、家の中には俺たちしか居ない。 リビングには時計の秒針の音だけが聞こえている。 俺が予想外の質問に答えかねていると桐乃が口を開いた。 「あたしは正直、血が繋がってるって知った時は残念だった。 それで京介はどう思ってるのか知りたくなったの」 桐乃は雑誌を脇に置いて、自分の手を胸の前で組みながら俺の方を真っ直ぐ向いている。 真剣に答えなくちゃいけないと思った。 このことは俺たちにとって他の兄弟や姉妹よりも重要な意味を持つ。 俺は今の生活が気に入ってはいるが、もしも俺と桐乃の血が繋がってなかったら今とは違う生活をしてるだろうから・・・・・ 「桐乃」 「うん」 「俺は今のままが良い。 俺も一週間前に調べに行ったときに、多分お前と同じことを考えてた。 もしお前と俺の血が繋がってなくて・・・・・・結婚できたらどうなるだろうかって」 「あたしは・・・・今でも子どもの名前を考えることがある。 男の子だったら、とか・・・・・あたしたちみたいに兄妹だったら、とか」 俺だって考えたことがないわけじゃない。実を言うと、娘に甘くして桐乃に叱られる夢を見たこともある。幸せな夢だったと思う。 それでも・・・・・ 「それでも、俺は実の兄妹で良かったと思う。 例え法律上は結婚できたとしても、今まで兄妹として生活してきたお前と結婚したら世間的には疎まれるだろうし、気軽に外も歩けないかもしれない。 だから・・・・」 「最初から結婚できないなら結婚した後の苦労を考えなくていいからってこと?」 「・・・・・・」 「それって・・・・結局あたしたちが結婚出来ないことには変わりないじゃん! ・・・・・・あたしは京介と結婚したいのに!」 「・・・・俺もだ」 「それなら!」 「それなんだけどさ、血が繋がってるってことはお前は俺と同じ戸籍なんだよな。 それなら、お前は生まれた時から俺の嫁ってことになるだろ」 「なっ・・・!」 桐乃は突然顔を真っ赤にして目を見開いた。 「前にお前に借りたエロゲーで言うと、『俺の嫁は妹で、お前の旦那は兄貴。』ってとこだな。 俺は美人で努力家の嫁と妹を同時に貰えて幸せなんだよ。」 桐乃は下を向いて震えている。 「・・・・そ、そーいうことならいいんだケド・・・・・」 桐乃が顔を上げて照れくさそうに俺を見てくる。 ちょっと前じゃこんな表情なんとも思ってなかったけど・・・・顔がニヤけるのを抑えきれない。 くそ・・・・っ、反則だ。俺が告白しておきながらこんな顔させられるなんて お前にも同じことを言わせてやる。 「お前は俺のこと、どう思ってるんだよ?」 「・・・・・・大好き。アンタ以外の男の人を好きになったことないし あの時兄貴に相談してて本当に良かった。 ・・・・これからも、あたしの人生相談聞いてよ」 少しの間があって桐乃は答えた。組んだ手を幸せそうに見ている。 桐乃の視線で思い出したが、今日は桐乃の20歳の誕生日だ。 そして・・・・・・それと同時に 「今日で四年目なの、覚えてなかったでしょ?」 そう言いながら桐乃は俺に近づいて左手を差し出す。 桐乃の薬指が指輪についた小さなダイヤモンドで輝いている。 忘れもしない、四年前に俺がプレゼントしたものだ。 俺は桐乃の16歳の誕生日にプロポーズした。 厳密には結婚は出来ないが、事実婚とは言っていいだろう。 次の年から俺は、毎年同じ日に愛の告白をすることになっている。 桐乃は「浮気性なアンタを縛るためよ!」とか言ってたが、何度もプロポーズを聞きたいだけに違いない。 「桐乃」 「はい」 「俺は・・・・・・。」 fin -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1364.html
666 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/01/24(火) 11 58 04.85 ID +zqdFurh0 [1/3] 1うへぇ 妹婚やくんかに敏感もしくは過敏な限られた一部の人が、らぶいちゃに気付く。眩暈と錯覚する。 2うへぇ 多くの人がラブいちゃ中であることに気付き、睡眠中の人の一部は目を覚ます。天井から吊り下げた電灯の吊り紐が2階のベッド の揺れで左右数cm程度の振幅巾で揺れる。 3うへぇ ほとんどの人がらぶいちゃを感じる。ベッドの揺れの時間が長く続くと不安や恐怖を感じる人が出る。重ねたあやせの手錠が音を 立てる。 4うへぇ ほとんどの人が恐怖を感じ、身の安全を図ろうとし始める。机などの下に潜る人が現れる。近接した手錠同士がずれて音を立てる 。 5うへぇ ほとんどの人が恐怖を感じ、身の安全を図ろうとする。歩行に支障が出始める。ベッドの振動で天井から吊るした電灯本体を始め 、吊り下げられた物の多くが大きく揺れ、あやせが歯ぎしりを立て始める。 6うへえ 立っていることができず、はわないと動くことができない。恐ろしくてあやせの方を見ることが出来ない。 7うへぇ あやせの怒りや揺れに翻弄され、自由意思で行動できない。地表部の隆起・沈降等で地形が変形する。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/873.html
114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 21 46 06.89 ID Had/pIA70 [6/7] 69 俺脳内ではこうなった。 どうせいつもみたいに俺をからかってるんだろう。 たとえ真面目そうな顔をしていても、こんな事を言いはじめた桐乃をそのまま受け取るのは危険すぎる。 ・・・・・・けど、俺が引っかかってやったら、こいつ喜ぶんだよな。 俺は内心ため息をつくと先ほど少年が口にした言葉を脳内から引き出す。 口を開け、 「―――」 しかし言葉は出なかった。 セリフを忘れたわけじゃない。このシーンはもう十回以上もつき合わされ、完全に覚えてしまっている。 桐乃は変わらず真剣な表情で俺の目を見つめている。 ―いや、よく分からないが、少しだけ先ほどとは違う心が伺える気がする。 「おまえさ、俺をからかって楽しいの?」 気づいたら、俺はそう口にしていた。 「え?」 「桐乃は俺の事嫌いなんだろ?そんな俺に『好きだ』って言われて嬉しいのか?」 「それは―」 「俺だってさ、こういうの結構疲れるんだよ。 お前が喜んでくれるなら何度でも言ってやるけどさ、 ただ俺をからかうのが面白いってだけなら止めてくれねえか?」 「あ、あんたは―」 119 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 21 47 25.34 ID Had/pIA70 [7/7] 桐乃が俺を睨みつける。先ほどまでの機嫌の良さなど見る影もない。 だが、俺の意思とは関係なくあふれる何かが、俺に言葉を続けさせる。 「そういうのはさ、嫌なんだよ。 心が、疲れるんだよ」 桐乃の目が一瞬大きく開かれ、次に伏し目がちになる。 「―あんた、あたしが一番なんでしょ? なら良いじゃん。疲れるくらい。 あたしに、何度でも言ってよ」 「聞きたいのなら、何度でも言ってやる。 でもな、からかわないでくれ。嫌いなのに思わせぶりなことを言うのはやめてくれ。 『好きだ』ってからかうのは『好きじゃないから』だろ? 『好きじゃない』って伝えられると、心が痛むんだよ」 桐乃は顔を伏せ、一言だけ 「ばか」 と言った。 エンディングテーマはいつの間にか終わっていた。 妙な雰囲気のままスキップもせずに宣伝を眺める。 「京介ってさ、言わなくちゃ分からないヤツだと思ってたけど」 桐乃が俺の隣に座りなおす。 「たぶん言っても分からないんだよね」 「・・・わるいかよ」 「べっつにー。 それならあんたから言ってもらうだけだし」 「?」 言葉の意味が分からず隣を見ると、桐乃が俺に体を預けてきた。 少し戸惑いを覚えたが、気にせずに俺も桐乃に体を預ける。 テレビでは次回予告が始まっている。 先ほど恋人になったばかりの少年少女が言い合いをするカット。 泣く少女のカット。 そして、 『言葉にしなくても、ちゃんと分かってよ』 ―俺も少年も、これからまだまだ前途多難だ。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1359.html
373 名前:【SS】ろりせと一緒[sage] 投稿日:2012/01/21(土) 09 36 41.59 ID 9dhW0L3VP [2/8] 367 イラストじゃないが あやせ「――ということで小さくなってしまったので泊めてください」 京介「何がということなのかはわからんが仕方がないな。 そんなんじゃ家に帰るのもマズイだろうし」 桐乃「ち、ちっちゃいあやせ・・・・・・あやせたん! き、今日は一緒におねんねしようね!」ハアハア あやせ「お、おにいさん、なんか桐乃の様子がおかしいんですけど!?」 京介「あちゃぁ・・・・・・ありゃあ完全に野獣モードになってんな」 あやせ「なんですかその野獣モードって!?」 京介「妹萌えに過度に特化しちまってる状態のことだ。 ああなると理性がどこまでもつかわからないぞ」 あやせ「何をそんな冷静に言ってるんですか! このままじゃわたし襲われちゃうかもしれないってことじゃないですか!?」 京介「まあそうかもなあ・・・・・・あやせならどんとこいって感じかと思ってたが違うのか?」 あやせ「た、確かに桐乃のことは好きですけど・・・それとこれとは別問題です!」 桐乃「あやせたん、早くベッドで一緒にねよう? てかつれていく!」 あやせ「お、お兄さん、何とかならないんですか!?」 京介「なんとかって言ってもなぁ・・・・・・」 あやせ「そ、そんな・・・・・・」 桐乃「フー、フー、フー」 あやせ「ううう・・・こうなったら・・・・・・お兄さん! お兄さんも一緒に寝てください!」 京介「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええええ!?」 ・ ・ ・ 京介「どうしてこうなった」 桐乃「それはこっちの科白だっての。 あやせたんのお願いじゃなければあんたとなんか・・・・・・心の準備だってまだ出来てなかったのに」ボソリ 京介「なんか言ったか?」 桐乃「別に!」 あやせ「(ふう、なんとか桐乃も落ち着いてるみたいだし、コレで大丈夫かな)」 京介「しかし川の字になって寝る事になろうとは」 あやせ「(しかたないじゃないですか。コレが一番安全だと思ったんですから)」コソコソ 京介「(だからってなあ・・・・・・これじゃまるで・・・)」コソコソ 桐乃「あ、そういえば枕足りない。どうしよう・・・」 あやせ「・・・・・・お兄さん、こっちの腕を上に伸ばしてください」 京介「ん? こうか?」 あやせ「そうです。それで、コレをこうして・・・」 京介「っておいあやせ、まさか・・・・・・」 あやせ「はい、腕枕です。枕ありませんし、しかたないですよね」 桐乃「・・・・・・・・・・・・」 京介「しかたない・・・のか?」 あやせ「はい、しかたないんです。だからお兄さんも諦めてください」 桐乃「・・・・・・・・・・・・・・・」ゴソゴソ 京介「はあ、しかたないな・・・って桐乃さん?一体何をやってるんで?」 桐乃「腕枕」 京介「いや、それはわかるが、何故にわざわざ反対にいってまでそんなことをしてるんだ!?」 桐乃「いいでしょ別に。いっとくけど、これどかしたりしたら許さないかんね」 京介「(このままだと腕が痺れて明日の朝が大変なことになりそうなんだが)」 桐乃「んじゃ、電気消すよ」 京介「マジでこのまま寝るの?」 あやせ「嫌なんですか?」 桐乃「嫌なの?」 京介「(そんな顔で聞かれて嫌だなんていえるわけねえだろ!)・・・・・・別に」 桐乃「んじゃ、電気消すからね」パチン 桐乃「さて、それじゃ・・・・・・ 京・桐・あ「「「おやすみなさい」」」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/864.html
400 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 14 16 26.99 ID Ii3jtbDV0 [7/13] あやせ「ねぇ桐乃。こんなことを意識しすぎるのもどうかと思うんだけど、 桐乃はお兄さんの左に並んじゃいけないと思うの」 桐乃「あ、あやせ!あたしたちは兄妹だよ? 一緒に並んで歩くくらい普通じゃん」 あやせ「別に桐乃とお兄さんが並んで歩くのはいいの。 でも、桐乃が左なのは駄目なの。 私もお兄さんの左で歩かないから・・・ ね!お願い!」 桐乃「?いいけど・・・ まぁ兄貴はシスコンだから、 並んで歩くときもあたしが車道側に行かないように 左側にいてくれるから問題ないんだけどね」 あやせ「よかった・・・ 女の人が男の人の左に付くのはいけないもんね。 知っている人はほとんどいないと思うし、 私もついさっき知ったばかりなんだけど・・・」 406 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 14 34 49.86 ID EjrtU30i0 [6/12] 自己レス 404 こんな漢字あったのかw 408 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 14 38 38.89 ID +cCiZLzh0 [2/15] 400 嬲だとなんか悪い感じだけど嫐だとご褒美っぽくみえる、不思議! 410 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 14 41 18.81 ID byha+MWZ0 [3/5] しかし桐乃が右側に並んでも、対面する側から見れば左になってしまう罠 411 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 14 47 03.49 ID 3X0XKwgN0 [3/3] 410 仕方ないから常に京介が桐乃をお姫様だっこして歩けばいいと思うんだ。 416 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 15 16 56.51 ID Ii3jtbDV0 [9/13] 411 桐乃「というわけで、今度からあたしと一緒に歩くときはお姫様抱っこね」 京介「ずっとお姫様抱っこかよ! そりゃ流石に・・・ だっておまえ」 桐乃「重いとか言ったら○すから」 京介「チッ。仕方ねーな。 周りからどう見られようと知らねえからな!」 桐乃「あたしは平気だから。 よろしくお願いね!」 -数日後- あやせ(桐乃がお兄さんにお姫様抱っこされてる! う、うらやましい・・・ それにしてもお兄さん、腕の『にくづき』を『女』に代えて、 桐乃にそんなアピールをするだなんて・・・ 桐乃と二人で間に挟むしかありませんね・・・) -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/847.html
662 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 20 30 49.72 ID aRZulCQc0 [1/3] 650 そのセリフで思わず妄想してしまった!! とある平日、京介が帰宅したところ桐乃がリビングにあるソファー定位置でくつろいでいる話。 京介「ただいまー」 桐乃「…おかえり」 京介「もう帰ってたのか?なんだ、今日は部活無かったのか?」(チラ 桐乃「ウザ、どーでもいいでしょ?」 京介「へいへい (今日の桐乃のファッションはミニスカか…。もう少し緩めてくれれば見えるのによ、計算されたかのような絶対領域が憎いぜ!!)」(チラチラ 桐乃「…ねぇ、あたしのパンツを盗み見ようとすんの止めてくんない?」 京介「!!バッ、馬鹿言うんじゃねーよ、妹の下着をチラ見しようなんて思うわけねーだろ!!」 桐乃「ヘンタイ!妹に欲情するなんてマジ有りえないし!!」 京介「うっせ。だいたいお前がが悪い。女の子がそんな露出の多い恰好でいると男ならどうしても視線が向いちまうんだよ!!」 桐乃「…じゃぁ、京介はあたしを『妹』じゃなくて『女の子』として見てんの」 京介「ち、ちがーーーう!!!」 桐乃「違うの、京介…?」 京介「うっ、それはだな…。(これは反則だぞ。あんなに潤んだ瞳で見つめられたら、天邪鬼な態度なんて…)」 桐乃「そっか…、なら…」 京介「すまん、桐乃。お前の言うとおり俺は嘘をついていた。お前の超魅力的な太ももをガン見したかった。 っていうかそのスカートの中身も見たいと本気で思っていた!!」 桐乃「…、やっぱりヘンタイじゃん。でも京介ならいいよ。あたしは…」 京介(ドキドキ…) ピーンポーン!!! 桐乃「あっ、やっとキター!!新作エロゲ、まったく遅いっての!!」 京介(俺のこの悶々とした気持ちは何にぶつければいいんだよ!!なぁ、教えてくれ!!) -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/948.html
734 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 19 57 42.10 ID FP8JmjD60 [6/10] ふと思いついた。 京介の部屋にエアコンがないのは、 桐乃の部屋で一緒に寝ろという親父殿からの赦しだったんだよ! 762 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 21 27 59.59 ID FP8JmjD60 [7/10] 734 京介「俺の部屋にもエアコンを設置してくれ」 大介「駄目だ」グビ 京介「何でだよ!いつもいつも桐乃ばっか贔屓しやがって!」 大介「確かに少しばかり桐乃を贔屓しているのは認めよう。 だが、そもそも何故今になってエアコンを欲しがる。 今まで扇風機で問題なかっただろう」グビ 京介「・・・夜暑さにうなされて目が覚めて、麦茶を飲みに一階に行こうとするとな、 桐乃の部屋から冷気が漏れて来るのに気がつくんだ。 去年までは桐乃と仲が悪かったから我慢できたけどよ、 今はだいぶ仲良くなったし、今ならふとした拍子にあいつの部屋に入っちまいそうなんだ」 大介「そうか・・・分かった」グビ 京介「それじゃあ親父!」 大介「エアコンを買うのは認めん」グビ 京介「だからなんでだよ! せめて理由を説明してくれ。 このままじゃ桐乃に夜這―じゃなくて桐乃と添い寝しちまいそうなんだ」 大介「むしろそれのどこが問題なんだ」グビ 京介「え?」 大介「お前も今言っていただろう。 桐乃とだいぶ仲がよくなったと。 なら兄妹一緒の部屋で寝ることに問題はあるまい」グビ 京介「いや、問題あるだろ!? 桐乃だってもう子供じゃねえんだし」 大介「ふん!桐乃もお前も、俺からすればまだまだ子供だ。 子供なら一緒に寝ても問題あるまい。 それともなんだ。 お前は桐乃と寝るのが嫌なのか」グビ 京介「嫌とかそういう以前にだな」 大介「そうか。なら仕方がない。 俺が桐乃の部屋で寝よう。 お前は俺の部屋で寝ろ」 京介「は?」 大介「お前は涼しいところで寝れる。 俺は桐乃と寝れる。 なんだ。一番いい考えではないか」 京介「親父?親父!? 親父にしては酔いすぎっつーか、顔が真っ赤じゃねーか! お袋!大変だ!親父がぶっ壊れた!」 大介「きゅ~」 763 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 21 28 36.26 ID FP8JmjD60 [8/10] 762続き パタパタ 佳乃「あらあら、あなた大丈夫? 今日は炎天下で張り込み、昨日は熱帯夜の中クーラーも扇風機も壊れてたからまいっちゃったのかしら」 大介「う~ん。桐乃ぉ~」 京介「・・・・・・熱のせいだよな」 桐乃「さっき下でバタバタ音が聞こえてたけどなんかあったの?」 京介「ああ。親父が暑さで倒れた」 桐乃「ちょっ!平気なの?」 京介「今はお袋が看病してる。 まぁ、問題ないだろうってさ」 桐乃「そうなんだ。よかった。 ・・・・・・暑さって怖いんだね」 京介「ああ。 ・・・・・・心のそこからそう思ったぜ」 桐乃「ねぇ、あんたは平気なの?」 京介「そうだな。 ・・・ちょっとまずいかも知れねぇ」 (涼を求めて桐乃の部屋に行きそうになったしな) 桐乃「・・・ねぇ、もしどうしても熱さに耐え切れなかったら、あたしの部屋で寝てもいいよ?」 京介「・・・いいのか?」 桐乃「あたしだけ涼し思いしてるのに、あんたに暑さで倒れられたりしたら寝つきも寝覚めも悪くなるし。 あ、でもひっそりと入ってくるのはダメだからね!? もちろんあんたは床で寝ること。 あと電気をつけるのも禁止。 あんたにメイクもしてない寝起きの顔見られるのは、なんかイヤだし」 京介「わかった。 俺と同じ部屋で寝るのなんてイヤだろうに、ありがとうな」 桐乃「ん。 ・・・あたしたちは兄妹なんだからさ、そこまで遠慮しなくてもいいから」 (別にイヤってワケでもないし) 京介「?なんか言ったか?」 桐乃「なんでもない!いびきとかは止めてって言っただけ!」 その夜 もぞもぞ 京介(ん?せっかく桐乃の部屋に来たのに、なんか暑いな) 桐乃「スースー」 京介(桐乃!? そうか。トイレに起きた帰りに、間違って俺の隣に来ちまったのか。 離れておかねえと、起きたときになにを言われるか。 ・・・・・・・・・・・・) ギュッ 京介(桐乃を抱きしめるなんて、俺、熱で頭がどうにかなっちまったんだな。 ・・・でもまあ、よく眠れそうだし問題ない、か)スースー 桐乃(う~ん。なんか暑いな~ でも) ギュッ 桐乃(あたし、暑さでどうにかなっちゃたのかな? とても暑くて、暖かいのに、 すっごい気持ちいい・・・) -------------